2009年01月27日
前田家住宅内の説明
昨日の続き

ニワ(土間)から2段あがるとオモテと呼ばれる4畳の部屋です。
普段の来客の対応が行われていました。
天井が高く、竿縁天井になっており、家の守り神が祭られた
神棚があります。
奥に見えるのがイノマ(居の間)です。
前田家の人々が普段生活する部屋です。
伊万里出身の天才的俳人、中村鼎山(ていざん)の聯(れん)
がかけられています。
生活スペースのため天井は低くなっています。

国登録有形文化財建造物前田家住宅
2009年01月26日
佐賀県遺産

国登録有形文化財建造物・22世紀に残す佐賀県遺産前田家住宅
前田家の玄関を開けると、ニワ(土間)に続きます。

ニワは公的スペースだったので、高い天井になっています。
昔、裁判所的な仕事など、ここで行われていたといわれています。
続く。
*ボランティアスタッフ募集しています。
よろしくお願いします。
2009年01月19日
名庭 「漪 園」

「漪 園」(いえん)
前田家の庭園は、水の景を楽しむよう工夫された池泉庭園でした。
「渭水」(いすい)と呼ばれた伊万里川から水を引き込み
その流れを楽しむ庭で、流水観賞式庭園といいます。
飛び石や石橋で園内を散策できるようになっていますので
回遊式庭園との折衷型といえます。
佐賀出身の学者、古賀精里が「漪園」と命名しました。
寄せては返す波のように躍動感にあふれた竹垣のある庭という意味です。
2月のイベント時に、ぜひご覧ください。
2009年01月18日
前田家住宅のお話
前田家住宅の御紹介を、今日から少しずつしていきたいと思います。
前田家住宅は、江戸初期から250年間にわたり大庄屋を務めました。
茅葺のくど造りは、県内最大規模で格調高く、威厳を誇っています。
役所、裁判所、税務署などの仕事もしていたので
「公事屋」くじや。江戸時代は、濁点がないので「くしや」、「くしやさん」
と呼ばれていました。
2001年に国登録有形文化財建造物、2005年に22世紀に残す
佐賀県遺産に指定されました。
歴史的な話が前田家にはありますが、中でも興味深いのが
武士道葉隠の、山本常朝の第2の故郷という事です。
初代、前田作右衛門の娘が有田皿山代官だった山本神右衛門重澄の
後妻になり、のちに産んだのが山本神右衛門常朝です。
前田家なくして葉隠は生まれなかったのでは。
という気がしてきます。

前田家住宅